調べ学習・自由研究

5.カルシウムの役割

カルシウムは、その99%が骨や歯といったかたい組織を構成していますが、残りの1%が血液や筋肉、神経の中にあります。
骨がない生物はいますが、カルシウムなしで生きていける生物はいません。全身には約60兆個の細胞があるといわれていますが、カルシウムは、これらの細胞の活動をつかさどる必須の要素なのです。

生命は、太古の海で、海という外界と細胞の内側を膜で隔(へだ)てることによって誕生しました。わたしたちの体もそれに似ていて海に近い組成を持った血液に細胞が浮いているようなつくりをしています。
細胞は、ある種の刺激を受けるとカルシウムが細胞膜の小さな孔から細胞内に流入し、筋肉の収縮、脳や神経の情報伝達、血液凝固(ぎょうこ)などの様々な働きができるようになっています。骨は生命の維持のためのカルシウムの貯蔵庫としても働き、血液中のカルシウムの量を一定にするのを助けています。

 

図7:カルシウムの一日の流れ 図7:カルシウムの一日の流れ

骨はカルシウムの「銀行」、血液は「お財布」のような働きをしています。お財布には常に細胞が必要とするカルシウムを一定量(100mg/L)入れておく必要があります。「骨銀行」からは古いお金(カルシウム)を新しいものに変えるため、毎日毎日約300mgを引出し、同じ量を預けることを繰り返しています。

カルシウムは尿などに毎日出ていきます。腸からカルシウムの補充がない場合、「お財布」の中のお金を入れておくために、銀行から引き出す分を増やさなくてはなりません。毎日しっかりカルシウム(食事Ca)を摂らないと「骨銀行」の貯金(骨量)はどんどん減ってしまうのです。