調べ学習・自由研究

3.骨の一生

骨のカルシウム量を骨量といいます。骨量は成長と共に増えていき、20〜40代半ばにかけて最大になります。その時の骨の量を「最大骨量(ピークボーンマス)」といい、それ以上に骨量は増えません。
その後、骨量は年をとるにつれて少しずつ自然に減少していきます。
骨量が一定量(デンジャラスゾーン、大人(20〜44歳)の骨量平均値の70%)を下回ると、骨がスカスカになって、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。この状態が骨粗鬆症(こつそしょうしょう)です。

 

図6:骨の一生 図6:骨の一生

子どもの頃に骨量を増やしておくと、大人になって骨量が減少しても骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりにくい(青色)。最大骨量が低いと若くして骨粗鬆症のリスクが高まる(ピンク)。


<写真提供:骨粗鬆症財団副理事長 井上哲郎先生>

残念ながら、人は誰でも長生きをすれば骨粗鬆症になってしまいます。
ですから、最大骨量を高くしたり、その後の骨量の減少をおだやかにさせることが大切です。そうして、デンジャラスゾーンに入る時期をできるだけ遅くすることが、骨の健康のための重要な目標になります。
そのためには子どもの時にしっかり運動をして、そしてバランスのとれた食事、特にカルシウムをたくさん摂って最大骨量をできるだけ増やすことが何よりも大事です。
また大人になってからも運動とカルシウム摂取をしっかり行うことで、骨量の減少を少なくすることができます。
骨は子どもから大人まで、一生涯(しょうがい)かけて、丈夫にする努力が必要なのです。

コラム1:女性と骨粗鬆症

骨粗鬆症の方は1300万人、とくに女性に多く、65歳以上の女性の約半数が骨粗鬆症であると言われています。
骨粗鬆症は転倒による骨折の危険を高め、寝たきりの原因にもなりかねません。
女性に骨粗鬆症が多いのは、体格が小さく骨への負荷が少ないので最大骨量が全体的に低くなること、また閉経期に骨の健康に重要な女性ホルモンの量が減り、骨量が急激に減ること、そして平均寿命が男性よりも長いことが主な原因です。
加えて、近年、若い女性の「痩せ」傾向が問題になっています。「痩せ」は骨粗鬆症のリスク因子になることが知られています。また無理なダイエットによりカルシウム摂取不足が生じる恐れもあります。
骨によい食品の代表はカルシウムが豊富な乳製品ですが、大豆も注目されています。大豆は、たんぱく質が豊富で、骨形成を助けるビタミンKが多いほか、女性ホルモンと似た作用を持つイソフラボンを含んでいます。